|忠犬・シロの実話物語
秋田県大館市十二所葛原
この神社には「シロ」という忠犬の物語が残っており、シロが祀られている神社です。
この物語は実話であるとされ、狩猟免状などが今も残されています。
全国に犬を祀る神社5つあります。
武蔵御嶽神社、伊奴神社、霊犬神社、黒犬神社と秋田の老犬神社です。
駐車場から老犬神社まで180mです。
参道は急な坂道や草木が生い茂った山の中を進んでいきます。
老犬神社の悲しい物語
その昔、領主から天下御免の狩猟免状(他領内でも狩猟が認められる書状)を与えられていた定六と名乗る優秀なマタギ(猟師)がいました。
定六にはシロという飼い犬おり、大事な猟犬であり相棒でもありました。
ある寒い冬のこと、定六はカモシカを追って水戸城の近くまでいきました。
しかし獲物を見失い、さらに水戸城に向かって発砲したという罪で捕らえられてしまいました。
その日はたまたま狩猟免状を持っていなかったのです。
定六はシロに向かって、狩猟免状を取ってくるように頼みました。
シロは家に戻り、定六の妻に向かって吠えますが妻はなんのことかわかりません。
仕方なく再び水戸城に戻ったシロは、再び定六に頼まれ家に戻り、免状が置かれている仏壇に激しく吠えました。
そこで妻はやっと免状のことを思い出し、シロの首輪にくくりつけ水戸城まで届けられるようにしました。
シロは急いで水戸城まで戻りました。
しかし、時すでに遅く、定六は処刑された後でした。
シロは悲しみ幾夜幾日となく吠え続けていました。
シロの無念な想い
やがてその地方には地震や飢饉といった天変地異がおこり、定六の処刑に関わった人々は無残な死をとげたと言われています。
その後、妻とシロは葛原(くぞわら)に移り住みました。
しかし、いつからかシロは食をとらなくなり、人々の前から姿を消しました。
老犬神社例大祭
国土の天変地異を鎮め、五穀豊穣、家内安全、交通安全等を祈願するため、老犬神社では毎年、例大祭が行われています。
宵宮祭 ・・・ 4月16日 午後6時から
本宮祭 ・・・ 4月17日 午前11時から
老犬神社
所在地
〒018-5606 秋田県大館市十二所葛原
交通アクセス
(1)JR花輪線沢尻駅から徒歩で30分
ハチ公像と秋田犬会館博物室
渋谷駅頭で九年十ヵ月、主人を待ち続けたハチ公、のち国内外に知られ有名となり、昭和十年(1935)に銅像になりました。
しかし、昭和二十年(1945)の春、戦争により国の金属回収令のため銅像は撤収され、台座のみ残されました。
これは、六十年の歳月を経て、その台座にハチ公晩年の面影を偲ぶ「望郷のハチ公」像を建立されました。
秋田犬会館博物室に入ると、待ち受けていたのが忠犬ハチ公(秋田犬)。
帰らぬ主人を待って10年間雨の日も風の日も出迎え続け現在、東京渋谷駅前のシンボルとなっている「忠犬ハチ公」の生まれは、大館市です。
展示内容は秋田杉の照明カラー写真、古代狩猟パノラマ、大館地方の旧家の一室、秋田犬の故郷大館市のなりたち、秋田犬保存会の年譜な多数展示。
マタギの部落とその道具来館記念思い出ノート旅先駅ノートのように旅行の思い出や大館に関する想いでを自由に書くことができます。
秋田犬の祖先はマタギ犬という山岳狩猟犬で中型の熊の猟犬でした。
その猟犬が現在のように日本犬を代表する犬種となりました。
秋田犬会館
〒017-0897 秋田県大館市三ノ丸13の1
開館時間 午前9時から午後4時
入館料 大人200円 子人 100円
交通アクセス
電車の場合
奥羽線東大館駅を出て、市役所方面へ約徒歩15分
自動車の場合
秋田自動車道大館北インターチェンジから3.7km。
駐車場
敷地内は5台
道路挟んで向かい側に大きな駐車スペース有
秋田犬ふれあい処
平成29年8月10日にJR大館駅敷地内に、秋田犬ふれあい隊の活動拠点、「秋田犬ふれあい処」がオープン。
秋田犬ふれあい処では、「華飛麗愛(かとれあ)」または「まどか」のどちらか一頭とふれあえます。
住所:秋田県大館市御成町1丁目3−1(JR大館駅敷地内)
営業時間:9時〜15時30分
定休日:毎週月曜・木曜、年末年始(12月31日・1月1日)
JR大館駅前にある秋田犬の像
秋田県大館市御成町一丁目
大館市役所にある郵便ポストの上にあるハチ公像
秋田犬ふれあい処では、「華飛麗愛(かとれあ)」または「まどか」のどちらか一頭とふれあえます。
住所:秋田県大館市御成町1丁目3−1(JR大館駅敷地内)
営業時間:9時〜15時30分
定休日:毎週月曜・木曜、年末年始(12月31日・1月1日)
東側には市民体育館・武道館などが建ち並び、西側には国道7号線が通り、マンホールのふたにも