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各地の名所を巡る

阿寺渓谷

自然の造形美が見どころの渓谷

「長野県木曽郡大桑村」

長野県大桑村にある阿寺渓谷は清流、ヒノキ美林、切り立つ岩など自然の造形美が見どころです。
絶景の滝や近くで川遊びや釣りなどが楽しめるキャンプ場もあり、心と体が癒されます。
一度は訪れたい阿寺渓谷の魅力を紹介します。



阿寺渓谷とは

長野県木曽郡の一級河川木曽川の支流「阿寺川」の流れる渓谷です。
阿寺渓谷は濁らず「あてら」、阿寺川は濁って「あでら」と読むそうです。
柳田國男著・地名の研究によると「あてら」の「あて」とは「陰地」つまり日当たりの悪い場所を指し、「ら」は名詞を確定する意味を持つのだといいます。



阿寺渓谷の人気おすすめスポット

木曽川の合流地点から18kmにもわたり阿寺渓谷には、透明の水流が流れる多くの景勝地が散在しています。
大自然が作り出す清流の川や滝、マイナスイオンを放つい森林、川遊びや釣り、キャンプなどを満喫することができます。



狐ケ淵・狸ケ淵
その昔、この渓谷にはいいろいろな動物がたくさん棲んでいたといわれます。
この淵は狐や狸が己の「化身」の出来映えを鏡の代わりに映し見たといわれたので名づけられました。



犬帰りの淵
里に住む猟師たちは、しばしば犬を連れてこの谷に分け入り猟をしていた。
しかし、この淵まで来ると険しい断崖絶壁のため犬は恐れて渡ることが出来ず、仕方なく引き返したと語り継がれることから、この名前が生まれたそうです。



六段の滝
渓谷入口から3.5kmのところに遊歩道に通じる駐車場があり、駐車場からは吊橋を渡って川沿いの森を歩く遊歩道が。
途中、河原まで降りられる場所や小さな滝の近くまで行く道もあります。
遊歩道を一周約45分程度で回れますが吊橋から見下ろす川の青色に魅せられ、川に注ぐ六段の滝では森の緑色に癒され、時間があっという間に過ぎ去ります。



吉報の滝
この渓谷に泊まり込みで働いていた江戸時代の山人たちには、里の様子が中々伝わってこなかった。
しかし、この滝の音がよく聞こえる日は里から「良い知らせ」が届き、せせらぎの音とともに単調な山人たちの生活の慰めとなりました。
そのことからこの名がつけられたそうです。



奇岩 亀石
亀の頭によく似た形の岩が、阿寺川の清流から突き出しているように見えるところから名付けられました。



今はなき「森林鉄道」の思い出

空長野県大桑村では、木材の運搬方法は木曽川をいかだで運んでいました。
大正12年に森林鉄道が敷かれ、ボールドウィン製ミニSLが客車に人を乗せ台車で木材を運びました。
その後この森林鉄道は、阿寺渓谷への自動車道路の整備に伴い昭和41年に廃止されています。
現在は森林鉄道跡が残されており、阿寺渓谷入口付近から千畳岩付近の間で見ることができます。



美顔水 阿寺渓谷キャンプ場

阿寺渓谷の入り口から6.3km登ってくると、阿寺渓谷キャンプ場があります。
ここには「美顔水」という湧き水があります。
森林の奥の岩間から湧き出てくる清水は谷の中でも一番きれいで冷たい!
山で働く人々の喉を潤し、最近では訪れる女性たちが競って洗顔するそうです。



昔、この山役人たちの奥方が見違えるほど色白の美人となって帰ってきました。
そのわけを聞いたところ、この清水を朝夕使っていたことからこの冷水を美顔水と呼ぶようになりました。
美顔水はキャンプ場入口にあります。



阿寺渓谷基本情報

住所 〒399-5504 長野県木曽郡大桑村野尻阿寺国有林内
交通アクセス
(1)中津川ICから車で45分
(2)伊那ICから車で80分下車徒歩20分
(3)JR中央本線野尻駅からタクシーで5分下車徒歩20分

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