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各地の名所を巡る

日本三大奇勝「耶馬渓」を巡る

奇岩と渓谷が織りなす絶景スポット

「大分県中津市」

耶馬渓は大分県中津・玖珠、2つの城下町に挟まれたところにあります。
山国川が溶岩台地を深く浸食して作り出した奇岩の渓谷は、南北32Km、東西36Kmの敷地に、断崖、岩窟、渓流の大パノラマを作り出しています。
1,000年以上の昔から生み出された仏、石橋、洞門、庭園が一本の山水絵巻のようにまとめあげられた「耶馬渓」を紹介します。




ー 目 次 ー

1.耶馬渓について
2.本耶馬渓
3.深耶馬渓
4.裏耶馬渓
5.奥耶馬渓
6.耶馬渓周辺の観光スポット

1.耶馬渓について

大分県中津市にある山国川の上・中流域及びその支流域を中心とした、本耶馬渓、深耶馬渓、裏耶馬渓、奥耶馬渓の4つに分けられる渓谷です。
日本三大奇勝として知られ、日本新三景に選定され(大沼公園(北海道)、三保松原(静岡県)と耶馬渓)、名勝に指定されてます。


 

2.本耶馬渓

本耶馬渓は青の洞門や競秀峰を中心とする山国川上流一帯です。
青の洞門は羅漢寺の禅海和尚が、参拝客が難所を渡る際に命を落とさないよう、ノミ一本で掘り抜いたトンネルで、菊池寛が『恩讐の彼方に』を上梓したことで、全国にその名を知られることになりました。
なお、禅海和尚は隧道を開通させた後は利用者から通行料を徴収したことから国内初の有料道路とも言われています。

1)青の洞門
青の洞門は本耶馬溪の競秀峰の裾野にあるトンネルで、このトンネルには努力と苦労の物語があります。
江戸時代に禅海という僧がノミと槌だけで30年間にわたって掘り進めたところです。
これは、今でも手掘りの部分が残っており実際に手掘りのあとをまじかに見ることができます。



2)競秀峰
耶馬渓を代表する名勝で、巨峰や奇岩群が約1kmに渡り連なっていて、その下には青の洞門あります。
青の洞門が出来る前は、この峰々を人馬が行き来しました。
それで、危険なためトンネルにを掘ったわけです。



3)耶馬渓橋
「青の洞門」より500mほど下流にある耶馬渓橋は、全長116m、日本最長の石造アーチ橋です。
アーチは12mスパンでやや偏平であり、その西洋的な外観から地元ではオランダ橋と呼ばれています。
この近辺には他にも石造アーチ橋が多くかけられており、耶馬渓橋の1.5km上流には、橋長89mの三連アーチの羅漢寺橋があります。
また、さらに4km上流には橋長83mの馬渓橋があり、耶馬渓橋と合わせて耶馬渓三橋と呼ばれています。



3.深耶馬渓

深耶馬渓は、山国川支流山移川支流に位置する渓谷です。
新緑から紅葉期まで一年中鮮やかな景観を楽しむめる「一目八景」。
一度に海望嶺、仙人ヶ岩、嘯猿山、夫婦岩、群猿山、烏帽子岩、雄鹿長尾嶺、鷲の巣山の8つの景色が眺望できることから名付けられました。
夫婦岩や、烏帽子岩、仙人岩、海望嶺などの奇岩が連なる景観も醍醐味。

一目八景
住所:大分県中津市耶馬溪町大字深耶馬3152

1)群猿山
下から眺めると猿が群がっているように見えることから群猿山と呼ばれています。
展望台からも近く、岩が迫ってくるような迫力を感じます。



2)夫婦岩
展望台からみた夫婦岩。
二つの岩が寄り添うように立つ姿から夫婦岩と呼ばれています。



3)鳶巣山
左の岩が、鳶の幼鳥が餌をもらおうとくちばしを天に向け、その岩お廻りの樹木が巣のように見えることから鳶巣山と呼ばれています。
右手奥方は夫婦岩です。



4)お土産屋さん
この一目八景の展望台の近くには、耶馬溪名物の蕎麦や温泉も。絶景を眺めながら、食事や入浴も楽しめます。
時間に余裕のある方は、展望台の他にも遊歩道を歩いて景色を楽しむのもよいでしょう。みましょう。
そば饅頭を味見、素朴な味が何個でもたべられそう。1個80円。



5)ひさしもみじ
深耶馬溪を走る県道28号の途中にある新緑のトンネルはひさしのように植えられた木々は、秋になると木のはが真っ赤になり夜にはライトアップされ、幻想的な風景が広がります。
新緑の景色もよく、春や夏に訪れるのもいいでしょう。
名称:ひさしもみじ
住所:大分県中津市耶馬溪町大字深耶馬 県道28号線沿い



6)七福岩
七福神の姿に似た巨石で、林の間に立ち並んでいます。
七福神のように各々間隔をもって礼儀正しく整列しているように見えます。



7)猿の飛び岩
目を閉じると猿の群れの音(鳴声も・・・)が聞こえるようであり、目を開けると「あっ猿がっ!」と思わせる奇石が見え隠れ・・・
昔は猿が群れて飛び遊んでいたのでは?
そのような想いから「猿の飛岩」名づけられました。



4.裏耶馬渓

裏耶馬溪は深耶馬溪と奥耶馬溪の間に位置し、玖珠市に接している地域です。
浸食を受けた岩壁が屏風のように立っています。
近くには伊福温泉があり、温泉水を使って養殖したスッポン料理が名物です。

1)立羽田の景
立羽田の景は、裏耶馬溪を代表する景色で、県道43号沿いに現れる巨大な岩壁に、緑が覆いつくせない峻険な奇岩が印象的です。
他の耶馬溪の景色と違って、のどかな田園風景が広がっています。
県道43号をそのまま進めば、すぐに玖珠へアクセス可能で耶馬溪から玖珠方面への移動途中に立ち寄るのもオススメです。
名称:立羽田の景
住所:大分県玖珠郡玖珠町古後



2)伊福の景
大分県中津市と玖珠町との境界に、のこぎりのような奇岩が建ち並び、耶馬渓のなかでも奇岩・奇峰の一番多い場所として知られています。
県道平原耶馬溪線の伊福地区は、岩峰群を見上げる絶景の地「伊福の景」として有名。

住所:大分県中津市耶馬溪町大字金吉
アクセス:中津駅からバスで80分



3)戦国の武将の墓
後藤又兵衡の墓は戦国の武将(豊臣家七人衆の一人)で伊福の景の手前にあります。



5.奥耶馬渓

奥耶馬渓は、山国川上流に魔林峡、念仏の景、猿飛の甌穴群の散策が楽しめます。
とくに、耶馬渓猿飛の甌穴群は観光スポットで有名。

住所 〒871-0702 大分県中津市山国町
交通アクセス (1)中津駅からバスで80分

1)散策コースと所要時間・距離
駐車場から魔林峡はすぐ5分200m、念仏橋の景まで5分200m、万葉歌碑ロード10分400m、猿飛甌穴群15分600mです。
それぞれに展望所が設置されていますのでそこから景色を眺めるのもよいでしょう。



2)魔林峡
魔林峡は猿飛甌穴群の下流1.5kmにのびる渓谷で遊歩道と展望台があります。
渓谷ゆえに大雨になると濁流がせり上がり、ごう音をたてて流れ、人を寄せ付けない怖い川に変貌します。
上流の猿飛甌穴群から魔林峡にかけての姿はいにしえの神秘と静寂がただよい、山国の「高千穂峡」とも呼びたいくらいです。
ここは四季を通じて景色を楽しむことができます。。



3)念仏橋
猿飛の景の下流にある念仏橋の一帯は、たくさんの甌穴が巨大化し、隣り合う壁が水流で破壊されたことにより、切り立った深い渓谷がまできました。
人々が橋の上から見る深い谷を恐れ、念仏を唱え渡ったことから念仏橋と呼ばれました。



4)万葉歌碑ロード
この万葉歌碑ロードは全国から公募した万葉短文学コンクール(第1回~第5回)で入選した作品の歌碑が立ち並び、川のせせらぎの中で万葉の世界と誘われます。。



5)猿飛千壺峡
山猿が現れて岩から岩を飛び回っていたことから名付けられた「猿飛千壺峡」。
自然の激しい渓流が造りあげた大小無数の甌穴(おうけつ)が約2キロに渡って峡底に広がっています。
(甌穴とは、長い年月のうちに水流によって石が岩にあけた穴)




6.耶馬渓周辺の観光スポット

耶馬渓ダム記念公園「溪石園」

渓石園は耶馬渓ダム完成を記念してつくられた日本庭園。
耶馬溪の石を12万個使用し、中には「幸田の巨石」は高さは6mもある巨石が見られます。
男滝、女滝、揚水車、ロックガーデンを配しており桜や紅葉の季節になると、多くの観光客で賑わいます。
渓石茶屋では、食事が楽しめるとともに家族や仲間で庭園を眺めながらの バーべキューもできます。



住所 〒871-0431 大分県中津市耶馬溪町大島2286-1
駐車場 無料100台
利用時間 9:00〜17:00
アクセス (1)大分道日田ICよりR212経由、耶馬渓ダム方面へ40分
駐車場 (無料)

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