赤穂城には立派な天守台がありますが、一度も天守は築かれませんでした。
この天守台は築城当時のもので、1937年(昭和12年)に石垣隅角部の崩壊箇所が修復されました。
さらに1985年(昭和60年)には登り階段が修復整備されています。
赤穂城に天守が築かれなかったのは、天守を必要とする時代ではなかったことです。
また、13年におよぶ築城工事や京都御所の玄関造営を幕府に命じられ、藩の財政が厳しかったことも理由です。
本丸門(櫓門)を望む
赤穂城本丸大池泉
大池泉は、昭和59年度の発掘調査によって全容が明らかになり、浅野・森時代当時に復元しています。
東西38m、南北26m、外周150mの広さで、二つの岬、三つの入江、中央に中島をもちます。
池の護岸汀線は曲線であり、北護岸は直線の石組みで築かれています。
厩口門(台所門)
厩口門は本丸にあった3つの門のひとつで、森家の時代には「台所門」と呼ばれていました。
廃城後に破却され、門跡だけが残っていましたが、2001年(平成13年)に復元されました。
門に向かって左の石垣は曲面を描き、さらに横矢枡形を設けるなど、その縄張(なわばり)は大きな見所となっています。
住所 〒678-0235 兵庫県赤穂市上仮屋
交通アクセス
(1)播州赤穂駅から徒歩で15分
営業期間
公開 9:00~16:30 本丸庭園
休業 年末年始(本丸のみ)