抱返り渓谷は東北の耶馬渓と称され、両岸の原生林と岸壁にかかる滝や独特の青い渓流がとても美しく、新緑と紅葉の名所です。
遊歩道が整備され、奇岩や急流、大小の滝を見ることができる秋田県仙北市にある県立自然公園。
回顧(みかえり)の滝に行く途中の抱返り渓谷を紹介します。
手前の建物は長床、奥には抱返り神社。
1062年、源義家氏が盛岡に攻め入る際に、玉川の流れが静かになることを願って、持仏を祀って祈願し、無事に勝利を治めることができました。
義家は、持仏を懐に抱き戦に臨んだそうで、この持仏を祀ったのが抱返り神社の始まりとされています。
抱返り神社から数分で「神の岩橋」を渡って行きます。
大正15年に造られ、秋田県では最も古いつり橋。
名前の由来は、旧神代村と旧白岩村から一文字ずつとってつけられたそうです。
歩くと揺れるので、高所恐怖症に方には慎重に渡ってください。
遊歩道から見る渓谷。
訪れたのは2018年11月15日、紅葉の見頃はすでに終盤をむかえ見物客もまばらでした。
茣蓙の石
巨大な奇石が川の中に。
名前の由来は、表面が平らでここに茣蓙を引いて座れるほど大きく平らだということで、つけられたそうです。
長野県の木曽川にある、まるで箱を並べたかのように、表面が平らな石がごろごろと川原に表れている「寝覚の床」に似ているといわれています。
帝釈の岩屋(たいしゃくのいわや)
名のついたゴツゴツした岩は、抱返り大尺明神が生まれ育ったとも、帝釈坊(だいしゃくぼう)という鬼が住んでいたとも言われています。
この鬼は、村人の葬式になると現れて悪事を働いたそうで、悪い鬼なんです。
突然トンネルが現れ、3つ続いて出て来ます。
昔ここで木材を運ぶために人力で手押しで走らせていたという、トロッコのために人が一生懸命掘ったトンネルがそのまま使われているそうです。
トンネルをくぐると。
回顧の滝(みかえりのたき)
新緑や紅葉の季節がお勧めの散策コースです。
なお、回顧の滝から神代ダムへ続く散策路は、崩落などのため通行止めとなっていました。
抱返り渓谷
所在地:〒014-1113 秋田県仙北市田沢湖卒田
延長 :1.5km、片道(徒歩で30分)
駐車場:紅葉シーズンになると有料(300円)
交通アクセス
(1)角館駅から車で15分
(2)神代駅から徒歩で45分
水はとてもきれいで、場所によってはエメラルドグリーンに見えて素晴らしい。
散策は往復で1時間ほどの距離ですが、道が砂利というよりは小石がたくさんあります。
スニーカーなど歩きやすい靴で散策をお勧めします。
しずく庵
住所: 岩手県岩手郡雫石町橋場坂本114-4
電話: 019-692-0255
料理: 日本料理, そば & うどん, 天ぷら