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各地の名所を巡る

海岸景勝地「岩見畳ヶ浦」

化石や不思議な岩など見どころはいっぱい

「島根県浜田市国分町」

島根県浜田市にある石見畳ヶ浦は素晴らしい景観で、千畳敷が畳を敷き詰めたように見える海岸です。
入口から進むと小さな洞窟があり、そこを抜けると一面に広がる千畳敷海岸。
ここでは化石や、断層、奇岩など観察できます。



ー 目 次 ー
1.浜田地震と岩見畳ヶ浦について
2.千畳敷と節理について
3.石見畳ヶ浦の化石
4.岩見畳ヶ浦の観察
   ①賽の河原洞窟(海食洞)
   ②千畳敷とノジュール
   ③馬の背
   ④クジラとフナクイムシ
   ⑤海食崖
5.まとめ
6.基本情報

1.浜田地震と岩見畳ヶ浦について

872年(明治5)年3月14日夕方,浜田を中心にマグニチュード7,1と推定される地震が発生し、
死傷者1000人以上の大きな被害をもたらしました。
この地震によって、国分海岸一帯が隆起し、石見畳ヶ浦は現在の姿になりました。



2.千畳敷と節理について

千畳敷は約49000㎡の大きさで、平坦で奇岩層の浸食面です。
表面には縦横に走る多数の亀裂が見られます。
これを節理といい、よく見るとその方向には規則性があり、畳を敷いたような形をしています。
千畳敷の名前はここからきています。



3.石見畳ヶ浦の化石

石見畳ヶ浦の砂岩層で発見される貝化石は約40種あります。
大部分は南方系のもので、約1500万年前には暖流の影響が強く、熱帯気候と考えられます。
ワタナベサルボウ、ノムラカガミ、シラトリアサリなどがあります。



流木の化石
流木に生息していたフナクイムシの巣穴が見られます。



4.岩見畳ヶ浦の観察

①賽の河原洞窟(海食洞)
 長年の波の浸食によってつくられた洞窟です。



②千畳敷とノジュール
 40haの広大な海食棚に、貝の化石などで作られたノジュールが無数にあります。
 千畳敷で目につくのが、ノジュールと呼ばれる腰かけ状の丸い岩です。 


      

 貝殻に含まれている炭酸カルシウムが溶け出して、化石などに集まり砂岩層中に形成されました。
 その後、硬い部分が波で浸食されて丸くなったものです。



③馬の背
 馬の背は千畳敷の中ほどにあります。
 周囲の砂岩層よりもかたいために小高い丘として残りました、
 馬の背の地層は、断層によって山側の地層よりもせり上がり、海側に傾いています。



④クジラとフナクイムシ
 貝化石のほかにも、バラバラとなったクジラの骨の化石やフナクイムシの巣穴の化石もあります。
 特にフナクイムシの巣穴はよく目につく化石ですので、探してみてください。



⑤海食崖
 荒波によって削られた高さ25mの涯を観察できます。



5.まとめ

・日曜日と祝日は、入口にボランティアガイドさんがいます。
 無料でガイドをしていただけるそうです。
・岩見畳ヶ浦はまさにごつごつした岩なので足元には注意が必要です。
・満ち潮の時は波に気をつけましょう。



6.基本情報

住所:島根県浜田市国分町
電話:0855-25-9530(浜田市観光交流課)
散策自由
アクセス
公共交通:JR浜田駅→石見交通バス江津行きで10分、バス停:千畳苑口下車、徒歩15分
車:浜田道浜田ICから国道9号経由4km8分
駐車場:あり/10台/200円

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