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各地の名所を巡る

八甲田大岳トレッキング

大岳(標高1,585m)は日本百名山の一つ

「青森県青森市荒川寒水沢」

八甲田山は、青森市の南側にそびえる大岳(標高1,585m)を主峰とする18の山々で日本百名山の一つです。
ロープウエイで山頂公園駅まで乗り、そこから八甲田大岳をめざします。
コースタイムは4時間30分です。



ー 目 次 ー
1.大岳への登山口は二通り
2.八甲田大岳登頂ルートと所要時間
3.八甲田ゴードライン
 ①田茂萢(たもやち)
 ②湿原の生き物たち
4.八甲田大岳登頂へ
 ①赤倉岳
 ②井戸岳
 ③八甲田大岳
5.毛無岱
6.八甲田ロープウェー基本情報

1.大岳への登山口は二通り

田茂萢岳登山口のある八甲田山ロープウエイ駅からと酸ヶ湯温泉登山口から登頂することができます。
①田茂萢岳登山口
八甲田山に車で行くには、東北自動車の青森中央IC下車、国道7号線、国道103号線から田茂萢岳登山口のある八甲田山ロープウエイ駅。
②酸ヶ湯温泉登山口
山麓の名湯・酸ヶ湯温泉からの周回コースは八甲田山ロープウエイ駅から車で15分、酸ヶ湯温泉登山口へ。
今回紹介するのは、八甲田山ロープウエイを利用して八甲田大岳登頂です。



2.八甲田大岳登頂ルートと所要時間

八甲田山ロープウエイを利用して八甲田大岳を往復です。
・八甲田山ロープウエイ山麓駅→山頂公園駅→湿原展望台→赤倉岳→井戸岳→八甲田大岳
・所要時間は4時間30分



3.八甲田ゴードライン

大岳に登るには、八甲田ゴードラインという散策路を通って行きます。
田茂萢岳へ登るなら駅舎左手の無線塔がある方面へ、八甲田大岳へ早く登りたいなら駅舎正面を進みます。
どちらの道も8字の交差するところで合流します。
今日は、左手の散策路を進みます。
78五色沼自然探勝路で見られる沼を、裏磐梯高原駅側から順に巡ります。

①田茂萢(たもやち)
田茂萢は、八甲田ロープウエイで登って約20分で到着できます。
8の字に作られた木道があり、この木道を「ゴードライン」呼び、ここを歩くことができます。
初心者でもロープウエイでこられますので、ここでハイキングをして下山する人もいます。



②湿原の生き物たち
6月から池の周りからは、モリアオガエルの甲高い声が聞こえてきます。
この湿原では、ほかにもカオジロトンボやアキアカネの姿がよく見られ、登山者の目を楽しませてくれます。



4.八甲田大岳登頂へ

高山植物観察を楽しんだので、これから登山道を大岳に向けて登っていきます。
後ろに見える北八甲田連峰、左から赤倉岳、井戸岳、主峰の大岳です。
9998五色沼散策コースは沼を見るだけでなく、紅葉も楽しめます。
青空に真っ赤に色づいた、モミジが鮮やかです。 



①赤倉岳
樹林帯が切れると、急登が待っています。
ここで後ろを振り返ると、八甲田山ロープウエイ山頂公園駅や湿原展望台がくっきり見えます。



急登を過ぎると、赤倉岳噴火口に出ますが柵があります。
急激に爆発したために山腹まで吹き飛ばされてしまったそうです。
火山エネルギーの凄さが感じられます。
赤倉岳山頂までの断崖は風が強いので注意して進みましょう。



荒々しい赤倉岳・五色岩の火口壁で赤い部分が火山灰層です。
左側の稜線を登ってきました。
右手下方には残雪が残っております。



赤倉岳山頂には小さな祠が建っております。
ここで、無事を願いお参りをしていきましょう。



赤倉岳(1,548m)
祠の先にある赤倉岳の山頂です。
周囲にはハイマツ帯が見られ、その向こうにはこれから登る八甲田大岳が待っております。



尾根沿いに下る途中、見かけたガンコウラン(岩高欄)。
木の一種でじゅうたんを敷きつめたように密生しているのはガンコウラン、ミネズオウだそうです。



②井戸岳
井戸岳山頂で咲いていたイワブクロ
岩場に生え、花が袋状になるところから名づけられ、別名タルマイソウと呼ばれます。



井戸岳(1,550m)
すりばち型のくぼ地は噴火口で、直径200m、深さが60mあります。
溶岩や火山灰の噴出路が陥没してくぼ地となったのが噴火口です。
この付近には、水分の少ない礫岩地に生息するイワギキョウ、イワブクロなどが見られます。
大岳に登る途中から撮影、左下方の建物は大岳避難小屋と正面の山が井戸岳。



③八甲田大岳
八甲田大岳への道は足場よくありません。
浮石が多く、一度石につまずき転倒、三度ほど足を滑らせそうになりました。
今までになかった体験です。
幸い、捻挫や擦り傷もなくてよかったです。



八甲田大岳山頂(1,585m)
山頂広場の中ほどに一等三角点があり、360度の展望が広がっております。



左遠方の山は岩木山。



山頂からは八甲田山ロープウエイ山頂公園駅とその向こう遠方には、青森市街、津軽半島、陸奥湾がくっきり見られました。
今日も猛烈な暑さの中でしたが、ここから見た風景とさわやかな風で疲れた体が一気に解消できました。



5.毛無岱

下方に見える湿原が毛無岱で、上下二段に分かれて上毛無岱、下毛無岱とよんでいます。
八甲田の湿原では規模が大きく、春から夏にかけて花々、秋の草紅葉がみごとだそうです。
毛無岱までの距離が長く、道も一般の登山道に変わりますのである程度の服装と体力が必要です。



6.八甲田ロープウェー基本情報

住所 〒030-0111 青森県青森市荒川寒水沢1-12
電話 017-738-0343
交通アクセス
(1)青森駅からバスで60分
八甲田ロープウェー駅前から
(2)東北道青森ICから(国道103号(八甲田・十和田ゴールドライン)経由)
(3)青森道青森中央ICから(国道103号(八甲田・十和田ゴールドライン)経由)
営業時間
 始発 9:00から15~20分間隔で運行(ロープウェー乗車時間 片道約10分)
 終発 3月1日~11月上旬/16:20、11月上旬~2月末/15:40
料金
 往復 大人(中学生以上):2,000円、小人(小学生):700円
 片道 大人(中学生以上):1,250円、小人(小学生):450円

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