神威岬は、北海道積丹郡積丹町大字神岬町にあり、積丹半島の北西部から日本海に沿って伸びている岬です。
先端には神威岬灯台と神威岩があり、この付近は古くから海上交通の難所として知られています。
女人禁制の門から大海原へとダイナミックにせり出した先端まで、約770mのところです。
駐車場から岬の先までは徒歩で先端まで往復40分程です。
遊歩道は上り下りがあり、足元が滑りやすくなっているところもあります。
サンダルやヒールのある靴ではなく、足を固定できる履物がよいでしょう。
義経伝説と女人禁制の門
義経に恋い焦がれたアイヌの娘チャレンカの伝説が、実は神威岬女人禁制の理由だそうです。
女人禁制の門は今は女性も普通に通れます。
駐車場から女人禁制の門までは、舗装されているので歩きやすいです。
門のそばに休憩広場がありますので、一服がてら眺めを楽しむのもよいでしょう。 この門をくぐれば、そこからは岬の先端に向かってただ進むのみです。
女人禁制の門を超えると、急な階段があり細い小道になります。
ずーっと先の左手に小さく灯台が見えます。
女人禁制の地に建つ灯台、神威岬灯台です。あそこまで行きます。
女人禁制の門から7〜8分くらいのところに、「念仏トンネルの見える場所」と書かれた案内があります。
看板は柵に巻かれているのですが、見落しに注意。
念仏トンネルの由来
かつてこの辺りでは荒波に足をすくわれ海中に落ちて亡くなってしまうなど度重なる海難事故があった。
そこで土地の人たちは、トンネルをつくることにしました。
大正3年、岬の西側と東側から掘ったのはいいのですが、測量技術が未熟だったこともあり、トンネルの中央で食い違いがおきました。
ところが、村人が犠牲者の供養も含め、双方から念仏を唱え鐘を鳴らしたところ、その音で進む方向がわかり、トンネルは無事開通したそうです。
以来「念仏トンネル」と呼ばれるようになったとのこと。
丸い穴が念仏トンネルで今は通行不可。
念仏トンネルが見える海岸線は積丹ブルーが美しいビューポイントです。
ここには可憐な草花が遊歩道の両端に咲いています。
エゾスカシユリ 7月頃ならエゾスカシユリやエゾカンゾウ、ハマナスが見られ、それ以降なら薄紫色のハマフウロや薄いブルーのツリガネニンジンなどが楽しめます。
両側に日本海の雄大な眺めが広がる遊歩道「チャレンカの小道」をたどっていくと、20分ほどで周囲300度の丸みを帯びた水平線を見ることができます。
岬展望広場に到着!神威岬の先端です。
目の前には、神威岩がすくっと立っています。
駐車場から約770m、積丹ブルーがきれい!
神威岬は強風や濃霧など悪天候の時には遊歩道が閉鎖される場合があります。
時期により開閉時間が変わるので、行く前に確認してください。
4月〜7月 / 8:00〜18:00、8月〜10月 / 8:00〜18:30、11月 / 8:00〜17:00、12月〜3月 / 10:00〜15:30
所在地 〒046-0201 北海道積丹郡積丹町神岬町
交通アクセス (1)新千歳空港から車で210分
(2)小樽駅前からバスで140分(神威岬下車/夏季のみ運行)