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各地の名所を巡る

鬼死骸八幡神社

奇妙な地名が実際に存在

「岩手県一関市真柴」

実際にあった地名「鬼死骸村」
2020年、新型コロナウイルスが世界中で猛威を振るう中、国内では週刊少年ジャンプアニメの「鬼滅の刃」が大ヒット。
家族を鬼に食われてしまった竈門炭治郎が生き残った、妹の禰豆子と鬼退治に出掛ける物語です。
一関市には実際にあった地名、鬼死骸村があったことを知り、鬼にまつわる伝説の真柴地区を訪れました。
この地区には、珍しい名前の「鬼死骸八幡神社」があります。



ー 目 次 ー
1.鬼死骸村の由来
2.鬼死骸村絵図
3.鬼死骸村2つのパワースポット
 ①最強パワー「鬼死骸八幡神社」
 ②六芒星「鹿島神社」
4.鬼死骸村3つの見どころ
 ①鬼石
 ②あばら石
 ③鬼死骸バス停留所、バス待合所
5.基本情報
6.一関市に伝わるもち料理

1.鬼死骸村の由来

坂上田村麻呂延歴20年が陸奥国へと攻め入ったときに、抵抗して戦った蝦夷(えぞ)の将1人大武丸でした。
烈戦の末戦いに負けた大武丸は打ち首になり、首から下の亡骸をこの地に埋められました。
場所は鹿島神社近くの「鬼石」の下と伝えられています。
では、首はというと宮城県方面へ飛ばされたと伝えられています。
一方、平安時代初期に東北地方を統治しようとした朝廷にに対して戦いに挑んだ「土地の勇者・蝦夷」を「鬼と」呼ばれたとも。
ここは明治8年まで「鬼死骸村」と言われました。



2.鬼死骸村絵図

これは、現在の一関市真柴の一部・南町・千代田町・台町などの一部にあたる、旧一関藩領鬼死骸村の絵図です。
元禄年間(1668~1703)に宮城県北部や岩手県南部の郡絵図や村絵図が残っております。
鬼死骸村は、人口400人ほどが暮らしていたといいます。
村の中央には現存する鹿島神社と村の由来となった鬼石が示されています。
(一関市博物館所蔵、真柴市民センターパネルより)



3.鬼死骸村2つのパワースポット

①最強パワー「鬼死骸八幡神社」
一関駅から県道260号/国道342号を南へ約3.6kmほど、新幹線の高架を潜り東へそのまま道なりに450mほどいくと神社下へ。
神社周辺は道が狭いので、車のすれ違いには注意が必要です。

竹の鳥居?と右側は馬櫪神碑
ここを訪れたのが9日、東日本大震災から10年になりますが、ここの鳥居が当時の震災で倒壊したそうです。
馬櫪神碑後ろにあるのが、壊れた鳥居かもしれません。

拝殿と狛犬
真柴字蒲沢に鎮座し、鬼死骸という字の社名は全国でも珍しい神社。  
神社の名前は最強パワースポット!!
しかし、社殿は被害がないように見受けられ、まさに鬼死骸八幡神社!!

②六芒星「鹿島神社」
「六芒星」は新型コロナウイルス感染防止に効果があるのでは?????と、一関の「六芒星」にまつわる神社の一つが鹿島神社です。

鬼牙石は鹿島神社に奉納されていましたが、中世末期に城主小岩伊賀守が所持していましたが、城主没落後は子孫絶え、大正5年に三上氏(鬼死骸八幡神社別当)が引き受けたのことです。
前掲的場踏切を渡り、左折数十メートル行くと右手に赤い鳥居があります②六芒星「鹿島神社」

     

4.鬼死骸村3つの見どころ

①鬼石
延歴20年大武丸は坂上名村麻呂に捕らえられ首をはねられて、大武丸の亡骸をこの石の下に埋められた。
その石を「鬼石」と呼び、その地が「鬼死骸」と呼ばれるようになりました。
所在は、鹿島神社手前の的場踏切の真南、田の中。
首だけは今の宮城県方面へと飛んで・・・・。
そしてその首が落ちた場所とは、温泉郷やスキー場で有名な「鬼首」!



②あばら石
鬼石から少し南にいった場所に、4つの大石があり、兜石(かぶといし2つ)、肋岩(あばらいし)、 背骨石。
所在は、鬼石から約150m県道を国道4号方向に南下し、左折の枝道に入り約80m。



③鬼死骸バス停留所、バス待合所(休憩所)
一関市真柴祈祷地内の県道沿いにかつてあった、鬼死骸停留所を再現したものです。
復元された旧国鉄バス鬼死骸停留所の看板と待合室。



鬼死骸バス停留所には、バス時刻表のところには名所案内が記されており、巡るのに便利です。
一方、バス停のわきにある注意書きが面白い!
鬼とクマに注意! 真柴まちづくり協議会の看板でした。

 

5.基本情報

鬼死骸八幡神社
住所 岩手県一関市真柴字蒲沢3-6

真柴まちづくり協議会 真柴市民センター
奥州街道・鬼死骸プロジェクト
住所:岩手県一関市真柴字川戸3-1
電話:0191-26-2523
詳しくは https://www.mashibamachikyo.jp

写真は東北の名峰 栗駒山(標高1626m)を望む

6.一関市に伝わるもち料理

一関の食文化「もち料理」
一関市にはもちと生活が密着しており、もちを食べるのは年中行事や人生の節目など、事あるごとにもちを食べます。
今日は「道の駅 厳美渓」で名物のおいしい料理を心ゆくまで堪能しました。
もちの硬さはソフトで微妙に歯ごたえがあり、市販のもちとは全然違いますね。
あんこ、ごま、納豆など名物料理は地元で味わうのが最高!



和風もちセット
8種類の一口サイズのもちが一度に食べられる、人気NO1のメニューです。
ごま、あんこ、ずんだ、いなり、生姜、えび、くるみ、の他、季節限定の具も味わえます。



道の駅厳美渓
レストラン もち食レストラン「ぺったんくん」
住所 〒021-0101岩手県一関市厳美町字沖野々220-1
電話 0191-29-2000
営業時間 10:30~17:00
駐車場 普通車:174台 / 大型車:13台
車で 一関ICから 約10分

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